
「お酒が好きだけど、ダイエットも頑張りたい」
「トレーニングをしているけど、たまには飲みたい」
——そう感じている方は多いのではないでしょうか。
結論から言えば、お酒を完全に断たなくても、脂肪燃焼やボディメイクは十分可能です。
ポイントは、
・飲んだ前後の過ごし方
・飲み方とタイミング
・運動の内容と強度
・食事の組み立て
にあります。
この記事では、栄養学・運動生理学・最新研究を踏まえながら、「お酒と上手に付き合いながら健康的に引き締める」ための方法を詳しく解説します。
目次
アルコールは体内で、
1.肝臓 → アセトアルデヒド → 酢酸
2.最終的に水と二酸化炭素として排出
という代謝過程を経ます。
この代謝過程で、肝臓はアルコール分解を最優先します。
その間、脂肪の分解(脂肪酸のβ酸化)は一時的に抑制されるため、「飲酒中は脂肪が燃えにくい状態」になります。
しかし、これはあくまで 一時的な現象 です。
代謝が正常化するまでに4〜6時間程度。
その後の運動や食事管理で十分リカバリー可能です。
お酒=太るの誤解
太る原因はアルコール自体よりも、
・飲み過ぎによる総摂取カロリー増
・高脂質・高糖質なおつまみ
・睡眠の質低下
が主因です。
つまり、お酒との付き合い方を変えれば、太るリスクを大幅に抑えられるということです。

・週2〜3回以内
・男性:純アルコール量20〜40g/日(ビール中瓶1〜2本、日本酒1〜2合)
・女性:10〜20g/日
世界保健機関(WHO)も、「少量の飲酒であれば健康リスクは軽減できる」と報告しています(WHO Global Status Report on Alcohol, 2023)
寝る直前の飲酒は、睡眠の質(特に成長ホルモンの分泌)を下げ、筋肉の回復・代謝向上を妨げます。
ダイエット中の飲酒は「夕食中〜20時台まで」に終えるのが理想です。
・飲む前:たんぱく質+食物繊維を摂る(アルコール吸収の緩和)
・飲んだ後:水分+電解質を補う
・翌日:軽い運動+良質な食事で代謝をリセット

お酒を飲みながらでも脂肪燃焼を妨げないためには、糖質と脂質を控えめに、たんぱく質をしっかり摂ることがポイント。
おすすめは:
・焼き鳥(塩)
・枝豆、豆腐、冷奴
・刺身、イカ、タコ
・野菜スティック、きのこ炒め
・卵料理(ゆで卵・出し巻き卵)
避けたいのは:
・揚げ物(脂質+アルコールは肝臓に負担)
・甘いカクテル、梅酒
・シメのラーメンやおにぎり
アルコール代謝では、ビタミンB群・マグネシウム・亜鉛が多く消費されます。
翌日はこれらを意識的に補給しましょう。
例:
・朝:卵+納豆+玄米+味噌汁
・昼:鶏胸肉サラダ+スープ
・夜:魚(特に青魚)+豆腐+野菜炒め
飲酒翌日の午前中は、体内のグリコーゲン(糖質エネルギー)がやや減っており、脂肪を優先的に燃焼しやすい状態です。
このタイミングでの軽い有酸素運動が非常に効果的です。
おすすめ:
・早朝ウォーキング(30〜45分)
・軽いジョギング
・自転車、スイミング
ポイント:
・無理に汗をかくより「リズム良く呼吸を続けられる強度」で行う
・水分・ミネラルをこまめに補給する
アルコールは一時的に筋タンパク合成を抑制しますが、
長期的な筋トレ習慣があれば代謝は上がり、脂肪がつきにくい体質に変化します。
おすすめ種目:
・下半身:スクワット、ランジ
・上半身:腕立て伏せ、懸垂
・体幹:プランク、ヒップリフト
週2〜3回を目安に「筋トレ+軽い有酸素運動」を組み合わせると、アルコールによる代謝低下を相殺できます。
| 曜日 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 月 | 筋トレ(全身) | 飲酒が少ない日に設定 |
| 火 | 有酸素(30分) | 朝または昼にウォーキング |
| 水 | 飲酒OK日(軽いストレッチのみ) | 水分多め・就寝前は控える |
| 木 | 筋トレ(下半身中心) | 代謝を上げて脂肪燃焼促進 |
| 金 | 飲酒日(夕食と一緒に) | 就寝3時間前までに終了 |
| 土 | 軽い有酸素運動 | 翌日のリカバリー |
| 日 | 休養日 | 睡眠・栄養補給を優先 |
アルコール代謝で水分・ナトリウム・カリウムが失われます。
→ 飲酒後・翌朝は「水+塩分(味噌汁や梅干し)」を意識。
・タウリン(しじみ・ホタテ)
・オルニチン(しじみ・きのこ類)
・ビタミンB群(豚肉・玄米)
これらが肝機能を助け、アルコール代謝をスムーズにします。
「飲みすぎた翌日は休む」ではなく、軽い運動で血流を促すことが回復のカギです。
→ 15分のウォーキングやストレッチでも十分。
・飲む日と飲まない日を明確に分ける
・飲む時間は早めに、量は控えめに
・飲酒翌日は水分+軽い運動
・食事は「たんぱく質+野菜」を中心に
・睡眠を整え、代謝のリズムを保つ
お酒を完全に断つよりも、「うまく代謝リズムに合わせる」ことが長期的な成功につながります。
Q1. ダイエット中でもお酒を飲んでいい?
→ 適量であれば問題ありません。飲み方と食事を工夫すれば、体脂肪増加を防げます。
Q2. どんなお酒が太りにくい?
→ 焼酎・ウイスキー・ハイボールなど糖質が少ないお酒が理想。ビールやカクテルは控えめに。
Q3. 飲んだ翌日に運動しても大丈夫?
→ 軽い有酸素運動やストレッチならOKです。水分をしっかり摂ってから行いましょう。
Q4. 飲んだ日は筋トレをしてもいい?
→ 飲酒直後の筋トレは避けましょう。翌日以降のほうが筋合成・集中力ともに高まります。
Q5. お酒を飲む前に食べておくと良いものは?
→ ゆで卵やチーズなど、たんぱく質+脂質の軽いスナック。アルコール吸収を緩やかにします。
Q6. 飲酒で浮腫むのはなぜ?
→ アルコールによる血管拡張とナトリウム不足が原因です。水と塩分(海塩・味噌汁)をセットで補いましょう。
お酒を楽しみながらでも、脂肪燃焼・ボディメイクは十分に可能です。
カギは、代謝を止めない生活リズム。
・飲む量と時間を調整する
・飲んだ翌日こそ軽く動く
・水分と栄養でリカバリーする
・筋トレ+有酸素で代謝を底上げする
「お酒=敵」と決めつけず、「飲む日も整える日」として捉えましょう。
そうすれば、楽しみながら健康的な引き締まった体を維持できます。
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