現代の食生活や生活習慣の中で、誰もが気をつけたい「血糖値」
健康診断で指摘されたことがある方や、家族に糖尿病の方がいる場合は特に気になる指標ではないでしょうか。
この記事では、
「血糖値がなぜ上がるのか」
「どうすれば下げられるのか」
「運動がどのように関与しているのか」など
健康を守るために知っておきたいメカニズムと実践方法をわかりやすく解説します。
目次
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度のことです。
体のエネルギー源として重要な存在ですが、この値が常に高い状態にあると、健康を損なう恐れがあります。
食事を摂ると、炭水化物(糖質)が消化され、ブドウ糖として血液中に放出されます。
この血糖を、細胞に取り込む役割を果たすのが「インスリン」というホルモンです。
しかし、
・食べ過ぎ(特に高糖質・高GI食品)
・運動不足
・ストレス
・睡眠不足
などの要因によってインスリンの働きが悪くなる(インスリン抵抗性)と、
血糖値はなかなか下がらず、高いまま維持される状態になります。
血糖値が高い状態が続くと、体内ではさまざまな悪影響が起こります。
これがいわゆる「高血糖状態」です。
・動脈硬化の進行
→ 心筋梗塞、脳梗塞など重大な病気のリスクが高まります。
・糖尿病性神経障害
→ 手足のしびれ、感覚異常などが生じます。
・糖尿病性腎症
→ 腎臓の機能が低下し、人工透析が必要になることもあります。
・糖尿病性網膜症
→ 失明に至るケースもある重大な合併症です。
こうした合併症を防ぐには、血糖値をできるだけ正常範囲に保ち、急激な上昇や慢性的な高値を避ける必要があります。
血糖値のコントロールにおいて重要なのは、
「血糖値を急激に上げない」「上がった血糖を適切に処理できる体を作る」の2つです。
・食物繊維を先に食べる(野菜→たんぱく質→炭水化物)
・高GI食品を避ける(白米や白パンより、玄米や全粒粉)
・糖質の摂取量を意識する(間食や甘い飲み物を減らす)
・ゆっくり噛んで食べる(消化吸収がゆるやかになり、血糖の上昇を抑える)
睡眠不足や強いストレスは、インスリンの働きを鈍らせ、血糖値を上げやすくします。
規則正しい生活と心身のリズムを整えることも、血糖コントロールには不可欠です。
運動をすると、筋肉がブドウ糖を取り込んでエネルギーとして消費します。
その結果、血液中の糖が自然と減少し、血糖値が下がるという流れです。
さらに、運動を継続すると以下の効果も期待できます。
・内臓脂肪が減少し、糖代謝全体が改善
・インスリンの働きが改善される(インスリン感受性の向上)
・筋肉量が増えることで糖の貯蔵力がアップ
血糖値を下げる、あるいは安定させるために最も効果的なのが「運動」です。
特に、日常的に無理なく続けられる運動習慣は、薬に頼らずに血糖をコントロールするための強力な武器になります。
・筋肉を使うことで、ブドウ糖をエネルギー源として消費する
・運動により、筋肉がインスリンなしでも糖を取り込める状態になる
・継続的な運動によって、インスリン感受性が向上する(=少ないインスリンで血糖を下げられる)
血糖値の改善には、主に以下の2つの運動を組み合わせることが理想的です。
ウォーキング・軽いジョギング・サイクリング・水泳など、長時間続けられる運動のこと。
心肺機能の向上だけでなく、血糖を効率よく消費し、脂肪燃焼も促進します。
・血糖値を下げる即効性が高い
・1回20〜30分、週3〜5回が目安
・食後30〜60分に軽く行うのが効果的
筋肉量が増えると、糖を蓄える力が増え、糖の代謝効率が上がります。
スクワットや腕立て伏せ、自重トレーニングなどが有効です。
・週2〜3回、全身をバランスよく鍛えるのがポイント
血糖値を安定させたい場合、「いつ運動するか」も大きなポイントになります。
・無理のない範囲で継続を
「短時間でも続けること」が何より大切です。
・食後に15分の軽いウォーキング
血糖値の急上昇(血糖値スパイク)を抑えるのに効果的です。
・朝の運動で代謝を上げる
体内時計が整い、1日の血糖値も安定しやすくなります。
運動によって血糖値が下がりすぎる“低血糖”には注意が必要です。
特に糖尿病の治療中の方は、医師の指導のもとで行うことが安心です。
低血糖のサイン:
・めまい
・強い空腹感
・冷や汗
・手のふるえ
※糖分の補給(飴やスポーツドリンク)を準備しておくと安全です。
血糖値は、今日1日で劇的に変わるものではありません。
しかし、毎日の積み重ねによって、大きく改善することができます。
・食べ方を見直す
・毎日15分のウォーキングを取り入れる
・十分な睡眠をとる
・ストレスをため込まない
このようなシンプルな行動が、未来の健康に大きくつながっていきます。
Q1. 血糖値を下げるにはどんな運動が一番効果的ですか?
A. 食後のウォーキングが特に効果的です。毎食後15分ほど歩くだけでも、血糖値の急上昇を防げます。加えて、筋トレも取り入れると長期的に血糖値が安定します。
Q2. 運動の効果はすぐに現れますか?
A. 有酸素運動の効果は即日でも実感できますが、インスリン感受性の改善やHbA1cの改善は数週間〜数ヶ月の継続が必要です。
Q3. どれくらいの強度で運動すればいいですか?
A. 「会話ができる程度」の軽〜中強度が基本です。無理に追い込む必要はなく、継続できる強度を目安にしましょう。
Q4. 毎日運動しないと意味がないですか?
A. 毎日でなくても大丈夫です。週3〜5回でも十分効果が期待できます。できる日だけでも取り組む姿勢が大切です。
Q5. 血糖値が高めでも運動していいの?
A. はい。ただし、糖尿病治療中の方や極端に高い数値が出ている場合は、医師と相談の上で運動内容を決めることが大切です。
血糖値の上昇には、食事や生活リズムの影響が大きく関係しています。
しかし、「食べない」「我慢する」だけでは限界があり、
身体そのものの代謝力を上げること=運動の力が非常に重要です。
・食後のウォーキング
・継続的な筋トレ
・日々の活動量を意識するライフスタイルの見直し
これらが組み合わさることで、血糖値の安定や生活習慣病予防につながります。
特別なことではなく、できることから少しずつ。
血糖値と上手に付き合い、健やかな毎日を目指していきましょう。
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