「筋肉をつけると健康に良い」とよく聞きますが、
それが本当に長寿や健康寿命にどれほど影響を与えるのか、
疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
実際、近年の研究では筋肉量が健康寿命の延伸に大きく寄与することが明らかになっています。
この記事では、筋肉量と健康寿命の関係について、科学的なデータをもとに解説します。
目次
筋肉は「ただ動くための組織」と思われがちですが、
実際には体全体の代謝、ホルモン分泌、免疫機能に密接に関わっています。
そのため、筋肉量の減少は健康全般に悪影響を及ぼし、
病気のリスクを高めることがわかっています。
エビデンス: 筋肉量と死亡リスクの関連性
2014年にアメリカで行われた研究によると、
筋肉量が多い人は少ない人に比べて全死亡率が23%低下することが示されました【1】。
特に、筋肉量が少ない人は、心血管疾患や糖尿病、がんなどの病気による
死亡リスクが高い傾向がありました。
(1) 基礎代謝の維持
筋肉は、基礎代謝(何もしなくても消費されるエネルギー)の主要な担い手です。
筋肉量が減ると基礎代謝が低下し、肥満や生活習慣病のリスクが高まります。
(2) 糖尿病やメタボリックシンドロームの予防
筋肉は、血中の余分な糖を取り込むことで血糖値を安定させる役割を果たします。
そのため、筋肉量が多いとインスリン感受性が向上し、糖尿病のリスクが低下します。
エビデンス
筋肉量が多い人は、少ない人に比べて2型糖尿病のリスクが32%低い
とする研究結果が報告されています【2】。
(3) 骨密度の維持
筋肉は骨に負荷をかけ、骨密度を維持するのに役立ちます。
これにより、骨粗しょう症や骨折のリスクを軽減します。
特に高齢者にとって、転倒リスクを減らすことは健康寿命を延ばす重要な要素です。
筋肉量を増やすためには、運動と食事のバランスが重要です。
(1) 適切な運動
(2) 食事とタンパク質摂取
筋肉量が多い人は、運動機能が高まることで自信を持ちやすくなります。
また、体力が向上すると日常生活での疲労感が減少し、
ストレス解消やメンタルヘルスの改善にもつながります。
エビデンス
筋肉を増やすトレーニングを行ったグループは、
そうでないグループに比べて、うつ症状が28%軽減したとする研究結果があります【3】。
筋肉量の維持・増加は、基礎代謝の向上、
生活習慣病の予防、メンタルヘルスの改善など、
多くの健康メリットをもたらします。科学的なデータでも、
筋肉量が多いほど健康寿命が長くなることが示されています。
健康的な生活を送るために、まずは自分のペースで筋肉トレーニングを始め、
食事や生活習慣を見直してみましょう。
筋肉を育てることで、心身ともに豊かな人生を実現しましょう!
セミパーソナルトレーニングジムLAULE’A50Fitness 肥後橋店
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